業務用食品容器の素材はプラスチックや紙が主流ですが、これは購入後すぐに廃棄されるためといえます。特にテイクアウト容器は消費されるとすぐに廃棄となるので、低コスト活環境負荷の少ない素材を選ぶことが必要です。しかし、食品の中には複数回にわたって消費される焼き菓子やキャンディ、あるいは茶葉やコーヒー豆といった物も含まれており、こうした食品の容器は多少の耐久性や利便性が求められます。こうした場合にはプラスチック製のボックスや筒状の容器、あるいは金属製の缶がしばしば用いられます。

このうちプラスチックは遮光性には劣りますが、比較的安価で商品が美味しそうに見えるうえ、処分しやすいのがメリットです。一方、業務用食品容器で金属製を選ぶのは、茶葉やコーヒー豆など気密性と遮光性の両方が求められる食品を販売する場合や、詰め合わせなどで高級感を演出する場合といえます。こうした金属製の業務用食品容器にもメーカーによる規格品がありますが、無地であることが多く、小ロットの場合は独自のデザインが難しいです。しかし、貼り付ける面が平らな金属製の業務用食品容器はラベルによるデコレーションや成分表示がしやすいともいえます。

また、ラベル印刷はオリジナルの缶を作るよりも安価で内容が変更になった場合も作り直しが容易というメリットもあります。キャニスター缶は中身を変えて保存容器にリユースされることもあるので、剥がしやすいラベルにするのもひとつのアイディアでしょう。